ミックスCDシリーズ「Tokyo Wax Museum」の第2弾！
「colors of...」というタイトルを冠して、聴き手の想像力を掻き立てるような音の流れを意識した本作。
全体を通して自分の感じるのジャズを体現してみたとの本作では、聴きやすさを重視した序盤、Muro氏の名作「K.M.W」のネタとしても広く知られるClaude Vasori〜Deefelice Trio(#1・#2)で幕を開けます。
日本人好みのメランコリーが漂うジャズ・ボッサ(#6)を挟み、陽射しが似合うラテン・フレイヴァーを保ちながら、支流は中盤まで緩やかに緩やかに進んでいきます。
敬愛し行動を共にするビート職人、T-Bone Steakの手によるインスト作品(#9)をキッカケとし、そこからの本流は自身の得意とする生Jazzの世界へ。
サントラ「危険な関係」で有名なハード・バップの名ドラマーArt Blakey & Jazz Messengersの「No Problem」のカヴァー(#10)や、Bobby Coleでお馴染みの「Perfect Day」(#14)などが中盤のハイライトで、本作の白眉でもあります。終盤では、Idea6(#17)などによるクラブ・ジャズとも合流し、さらにそこからジャズの息吹きを感じるヒップホップへと流れ込んでいきます。
そして、最後は自作のオリジナルビートで、盟友DJ Tadashi(Conduct Fusionrecords)による軽快なスクラッチと絡み合い、やがてそれぞれのカラーへと溶け込んでいきます。